春休みに入って数日が過ぎ、宿題のない光里がブツブツ言い始めた。
朱里はと言うと、今日から春休みの部活が始まり、お昼過ぎに帰ってきたかと思ったら、近所の友達と遊んでいるので、遊び相手のいない光里はやることがないみたいで。
外では、こちらもまた暇をもてあましている勇輝がお母さんと一緒に遊んでいたのですが、というか、勇輝が一人で遊ぶのを見ていたようなのですが、やっぱりそれではつまらないらしく、何があったのか、突然泣き始めた。
「仕方ないなぁ。 海にでも連れて行くか。」
と、光里を誘って、勇輝と3人で海に行くことにした。・・・
と言っても、ただ、海に行くぞ、だけでは光里はついて来ないので、「お菓子を買いに行く!」と言う誘い文句で連れて行ったのですが。
お菓子を買って、砂浜に行ったら、早速、うちから持ってきたおもちゃで遊び始めた勇輝。
傍らでは、ただボォ~っとしているだけの光里。
案の定、
「つまんなぁ~い。」
と、光里が言うので、
「じゃぁ、先に一人で歩いて帰れば?」
と言ったら、
「そんじゃぁ。」
と言って、さっさと帰ってしまった光里。(まぁ、いっか)
今日の白浜海岸は、朝方は少し曇っていたものの、次第に太陽が照り始め、以外にも暖かくなってきた。
いやぁ、久しぶりに裸足で砂浜を歩くと気持ちが良いですねぇ。
砂の感触がなんとも心地良いです。
で、しばらくおもちゃで遊んでいたのですが、その後、波打ち際まで移動。
試しに、と海の水に足を入れてみたら、あれっ、水はそれほど冷たくなかったですよ。
海に入っているサーファーも、半分は素足だし。
で、しばらくそのまま海を眺めていたら、勇輝も真似をして、波と戯れ始めた。
「おぃ、おぃ、そんなところにずっと立ってると濡れちゃうよ。」
と思ったのですが、まぁ、いっか、と放っておいたら、
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突然襲ってきた高い波に勇輝はズボンまでびしょ濡れ。
どうするのかなぁ?と思っていたのですが、本人は全く気にもしないで、それからもずっと水の中に足を入れて楽しんでいましたよ。
さて、時間も午後4時を過ぎたので、帰ることにしました。
車のところまで戻ってきたところで、勇輝が、
「これどうするの?」
「どうした?」
よく見ると、ズボンもパンツもビショビショ。
「これじゃぁ、車に乗れないよ。」
仕方ないので、全部脱がして、下半身素っ裸で帰ってきました。
今日は海に2時間以上いたでしょうか。
そのせいか、帰ってきたら布団の上にパッタリと倒れこんだ勇輝。
そのまま寝ちゃいました。
やっぱり疲れたのかな?