その勇輝を待ち構えているのは、歩きでの登校、です。
というと少し大げさですが、それでも桜家から小学校までは約2キロ。 1年生の足だと40分ぐらいかかります。
それを毎日往復しなくてはいけないんですね。
そのため、これまでも出来る時は、小学校の隣にある幼稚園に行く時に歩いて行ったり、お休みの日は海を歩いたりしてきましたが、今日は思い切って、少し遠くまで、そう、外浦海岸まで行くことにしました。
最近は、「歩きに行くぞ。」と言うと、結構本人も乗り気で付いてくるのですが、今日はどこへ行くとかは言わずに家を出ました。・・・
桜家から国道へ出た時、
「どこへ行くの?」
と勇輝が聞くので、
「そうだねぇ、ちょっと先の方まで行こうかな?」
と返事をしながら一緒に歩くのですが、国道を歩いていると、案の定、飽きてきたようで、
「まだぁ?どこまで行くのぉ?」
と、フラフラしながらついて来ます。
白浜から下田方面へしばらく歩くと、途中で海に降りていく細い道があります。
そこを降りるとすぐ目の前が海なのですが、ここまで来てようやく元気が出たのか、
「わぁ~い!」
と言って、海の方へ走り出す勇輝。
ここからは海沿いを歩いていきます。
少し足取りが軽くなった勇輝。
やっぱり何もない道路の上より、海のそばの道の方が楽しいんでしょうね。
「わぁ、貝がたくさんある!」
と言って、貝拾いを始めました。
見ると、いろんな形といろんな色の貝がたくさん転がっていました。
私が歩く時に背中にしょっているリュックにはいつもビニール袋を携帯しているので、それを勇輝に渡すと次々に袋に入れては楽しそう。
そこからまた少し歩いたら、今度は大小の石がたくさん転がっているところが。
そこで今度は海に向かって石投げ遊び。
そして次は岩場での磯遊び。 たくさんの小さな貝やイソギンチャクがいて、これまた結構遊べるんですね。
喉が渇き、お腹もすいたので、小さなお店に入って、お菓子やジュースを買ったのですが、そこのおばちゃんが、
「僕、どこから来たの?」
と聞かれたので、
「白浜から歩いてきたんです。」
と言ったら、とっても驚いて、
「小学生かな?」
「いえ、4月から1年生です。」
と言ったら、さらに驚いて、勇輝のことをとっても褒めてくれました。
今度は、国道を歩くことにしたのですが、勇輝、来た時よりも足取りが軽くなっているような。
実は、その後も、とあるおじいちゃんに声をかけられて、白浜から外浦まで歩いていったことを言うと、またまた褒めてもらっちゃった勇輝。
褒めてもらったのがよっぽど嬉しかったのか、さらに足取りも軽く、ルンルンで桜家まで戻ってきました。
今日歩いた距離は往復でたぶん6キロぐらいかな?
時間は3時間半ほど。
よく頑張りました!!!