始めは何のことを言っているのかわからなかったんです。
昼間、テレビを見ていた勇輝が、急に何を思い出したのか、シャボン玉をやりたいと言い始めた。
どうやらテレビの中で誰かがシャボン玉をやっていたようで。
「洋服を買ったところって、伊東のこと? あそこまでは車で1時間かかるから、今は忙しくて行けないよ。」
てっきりシャボン玉を買って欲しくてそう言っていると思ったのですが、どうも勇輝は別の話をしているみたい。
「だから、宮崎で買ったでしょ?」
宮崎で?買ったって? 一体何の話?・・・
あぁ、そうか。 そういえば、宮崎で買い物をしていた日、宮崎市内のあるところで伊豆にはない「ドン・キホーテ」を見つけたので、1度入ってみたいと行ったことがあったなぁ。
そういえば、あの時、暇そうにしていた勇輝のためにシャボン玉を買ったっけ。
あぁ、あのことね。
あの時は、シャボン玉を買ったけど、それには勇輝、目もくれなかったのに、今頃になって。
買った私でさえ忘れていたのに、よくもまぁ、勇輝の覚えていたこと。
たまにこういうことがあるんですよ。 他の誰もが忘れている小さなことを勇輝だけが思い出したりして・・・。
というわけで、宮崎に行ったときに持っていったリュックを見てみたら、あぁ、ありました!
で、さっそく外に出てシャボン玉で遊ぶことに。
これ、実は普通のシャボン玉とは違って、「割れないシャボン玉」なんですよ。
そう、口で息を吹きかけると普通のシャボン玉と同じように飛んでいくのですが、地面に落ちても割れないでそのまま残っているんです。
だから、しばらくやっていたら、そこらじゅうがシャボン玉だらけに。
「おお~い、面白いから来てごらん!」
と朱里と光里に声をかけたら、二人とも外で出てきて、
「すごい、すごい!私もやらせて!」
と3人で、シャボン玉大会になっちゃいました。
お姉ちゃんたちとも一緒に遊べて、勇輝君、楽しかったようです♪
さて、今年もあと1日ですね。
とうとう大晦日がやってきます。
さぁ、頑張って仕事するか!!