「忘れ物をしたから持ってきて！」

朝学校に出かけた光里から電話がありました。

３時間目の授業で使う絵の具の道具を忘れたと言うので、勇輝と一緒に学校に届けた帰り、ちょっと海へ。

国道沿いに車を停めたところから見えたものに早速目をつけた勇輝、

「あっ、あれ、なぁに？」

砂浜に出てみると、２台のショベルカーとキャタピラー付きののブルドーザーがなにやら作業をしていました。

１１月に入って、砂浜に砂防を設置する作業を始めたんですね。・・・

これは毎年恒例のことなのですが、白浜海岸は冬の間、北東の風（ならいの風）が吹く日が多くなり、その風が浜の砂を国道の方へ飛ばしてしまうので、それを防ぐために砂防という柵を設置するんですね。

山のように積もった砂をショベルカーがブルドーザーに積み、それを海のほうへ運んで行って砂浜を平らに整地する、そんな作業を何度も何度も繰り返していたのですが、それをじ～っと立ったまま見つめている勇輝。

私が声をかけなければ、いつまでもそうしていたことでしょう。

勇輝はこういう乗り物系が大好きなんですよねぇ。　やっぱり男の子です。

で、こちらは今日の白浜の海。

相変わらず、ならいの風の強い白浜ですが、今日の海にはウィンドサーフィンをしている人がたった１人いるだけで、他にはサーファーも散歩をしている人も、誰もいませんでした。

ずらっと並んでいたパラソルや、大勢の海水浴客で賑わっていた夏のあの海と同じ海だとは信じられないほど静かな白浜海岸です。