はじめは、屋根のペンキ塗りをしてもらおうと、ただそれだけの予定だったのです。
塗装屋さんに見てもらったのが、昨年の10月。
で、塗装屋さん曰く、
「塗れと言われれば塗りますけど、旦那さん、3年もしないうちにまたやらなくちゃダメですよ。」
桜家の建物は築19年。 これだけ年数が経っているので、屋根のカラーベストがだいぶ痛んでいて、ペンキを塗っても無駄、ということらしいのです。
商売っけがないというのか、この親切な塗装屋さんは更にこう言いました。
「ここはかなり大きな建物なので、足場をかけるだけでも相当な費用になりますよ。 また2、3年後にやるくらいなら、今のうちに屋根を葺き替えたほうが長い目で見れば得じゃないですか。」と。
それじゃぁ、塗装屋さんの仕事がないんじゃない?と思ったけど、あえて言うのはよしました。
しかも雨漏りもするという話をしたら、壁のサイディングを剥がして中から修理をしないとダメだとか。
「え~っ、じゃぁ、全面改装工事ですか!」
ということで始めた今回の改修工事なのですが・・・
ある日、塗装屋さん、板金屋さん、電気屋さん、ガス屋さん、それから防水屋さんに鉄骨屋さん、といろんな業者さんに集まってもらって診ていただいたのですが、あっちもダメ、こっちもダメ、と、痛んでいるところがたくさん出てきて、結局はずいぶんと大掛かりな工事になってしまいました。
まずは、壁の修理をするためには全てのエアコンを外さなくてはいけないのですが、中には錆がひどくて一度外したら再起不能になるため、新品に交換しなきゃダメ。
客室用の給湯器もしかり。
更に、テラスから降りるための鉄骨の階段も錆だらけで今にも落ちそうだし、洋室のベランダもそう。
また、雨漏りを防ぐには、アルミサッシの窓をガバッと取り外してその下の防水処理が必要らしいし。
しかも、壁の古いサイディングを外してみたら・・・
建てた当時の防水が良くなかったために、建物の床下にまで水が入り込んだせいで、壁をぶち抜いて張り替えなければならない部屋まで出てきちゃって。
見ると、家の土台とも言える場所の木材が長年の浸水で腐っちゃっていたのです。
さあ大変! もうすっかり「おい、おい、どうすんじゃ」状態。(汗
1枚目の写真がそうなのですが、これって、テレビでよく見かける”リフォーム”じゃぁないですか。
そんなつもりじゃなかったのに、あ~あ、なんだかとんでもない工事になっちゃってます。
「ここまでやったら家が1軒建っちゃいますね。」なんて業者さんには言われるし。ハハハハ・・・。
いや笑い事ではないのです。(泣
でも、お陰で悪いところが見つかったのは幸いでした。 だって、見つかった改修箇所は、放っておけば建物の致命傷になりかねない、そんな事態に陥る危険性もあったからです。
だから、今のうちに修繕をしておけば当面は安心、という訳なんです。
こうして当初は想像もしなかった”大”改修工事となったわけですが、この”建物ドッグ”が終われば、すっかりきれいになった桜家に大変身!
そうなれば、お客様にも気持ち良くお泊まりいただけることでしょう。
予定では、3月17日に工事が終わります。 私達も楽しみ♪