”いぬのふぐり”
8センチほどの茎の上に座った、直径わずか数ミリの本当に小さな花ですが、どんな場所でも、土さえあれば根を張り花を咲かせる強い植物だそうです。
生命力は大きさじゃないんですよね。
さて、昨日のことでした。
午後3時半ごろ、部屋で仕事をしていたら桜家の玄関が空く音がした。・・・
昨日は、勇輝の下校時間が午後2時50分だったのですが、その時間に合わせて若女将が途中まで迎えに行くつもりで出て行ったので、てっきり二人で帰ってきたのかと思った。
ところが、階段を下りていく足音は一人のような気がしたんです。
しばらくしたら、トントントンと今度は階段を上がってくる音がして、勇輝が部屋に現れた。
「あれっ、お帰り! お母さんはどうした?」
「僕、ひとりで帰ってきたんだよ。 ドキドキしたぁ!!」
「えっ? お母さん、勇輝を迎えに行ったんだよ。」
「僕、友達の家の近くまで行ってから一人で歩いてきたんだよ。 ずっと休まないで帰ってきた。」
どうやら迎えに行った若女将とわずかな差ですれ違ったらしい。
本来は、安全のため帰りは一人では歩かせないように、と学校からも言われているので、途中の友達と分かれるところまで迎えに行くことにしているのですが。
しかし、途中からとはいえ、勇輝が一人で歩いて帰ってきたのは生まれて初めてのことで、しかもいつもの通学路とは違う道なのによく道が分かったもんだ。
本人が言っているように、相当緊張しながら帰ってきたようです。
それはそれでよく頑張りました♪