他の国のことは分かりませんが、日本って同じ地名のところがいくつもありますよね。
あれはもう4、5年ぐらい前のことでしょうか。
その日、桜家は満室だったのですが、夕方の6時を過ぎてもまだチェックインをされていないお客様が1組いらっしゃいました。
そのお客様は千葉県に住んでいる外国人の方で、予約の際には「午後3時頃には到着します。」とおっしゃっていたのです。
ところが、7時を過ぎても、8時を過ぎてもお越しにならない。
電話をしようにも、携帯をお持ちでなかったので、自宅にかけても当然電話に出る人はいません。
そうこうしているうちに10時を過ぎてしまいました。
「どこかで食事でもしているのか、それとも道に迷っているのかなぁ。」
と思っていたら電話が鳴った。・・・
「はい、どうしましたか?」
「さっき、下田駅に着いたんですが、どうも間違えちゃったみたいです。」
「えっ、何を間違えたんですか?」
いったい何を言っているのか、始めは理解できませんでした。
よくよく話を聞くと、そのお客様、千葉のとあるJRの駅の切符売り場で「Shimoda(下田)」と言って電車の切符を買い、駅員に言われたとおりに電車に乗り、東京駅からは新幹線に乗ったというのです。
(えっ、新幹線? 確かに東京駅から熱海まで新幹線で来るお客様もいらっしゃるけど・・・。)
ところが、最終的に着いた駅が違ったというんですね。
(ひょっとして、あっちの下田に行っちゃった?)
もう10年ほど前になりますが、青森から新婚旅行でお越しになったお客様がいらっしゃいました。
その方が住んでいらっしゃったのが、青森県の下田町(当時:今はおいらせ町?)だったんですよ。
それまでは私も知らなかったのですが、伊豆の下田と同じ地名の下田という町があったんですね。
そう、千葉県にお住まいの外国人のお客様、あろうことか、東京駅から伊豆と反対方向の東北へ行ってしまい、八戸の近くにある「下田駅」に降り立ったのでした。
「今からでは戻ることが出来ません。 キャンセルしてください。 スミマセン。」
「そうでしたか・・・。」
「でも、今度必ず泊まりに行きます。 約束します。」
そのお客様、後日ちゃんとお越しになりましたよ、伊豆の下田へ。
皆さん、駅で切符を買う時は、下田駅ではなく、「伊豆急下田駅」と言ってくださいね♪
と言っても、まぁ、日本人なら東京駅から伊豆へ行くのに間違っても東北新幹線に乗ることはないでしょうけど・・・、でも、日本語の分からない外国人ならあり得るんですね。
もうひとつ間違えやすいのが「白浜」という名前です。
”白浜”こそ、同じ地名が日本にはそこらじゅうにあり、最も間違えやすいのが紀伊半島の白浜です。
あっちの白浜は、浜の名前が本当は「白良浜」というそうですが、近くの空港の名前が「南紀白浜」となっていて、市町村名も「和歌山県白浜町」で、周りはほとんど「白浜」という地名を使っているので、浜そのものを「白浜」と呼ぶ人が多いようですね。
だから、伊豆の白浜と勘違いする人が多く、これは外国人だけではなく、日本人にも多く見受けられます。
予約の際に、お聞きした電話番号が大阪だったりすると、まず勘違い。
ネットの検索で出てきちゃったHPを見て、伊豆だとは気が付かないで予約をされるんですね。
外国人にいたっては、日本人以上に分かりにくいんでしょう。 実際に何件も間違えて予約をしてきた方がいらっしゃいますから。
そんなこんなで、桜家の英語版のHPには「 Izukyu-Shimoda station 」と書き、メールでのご予約の際にも「和歌山県ではないですよ。 間違えないでね!」とご案内しています。^O^
さて、今日の白浜は曇り。 たまに太陽が顔を出していましたが。
それ以上に、今日は北東の風が強くて海は荒れていました。
でも、そんな悪条件(?)の中、カイトサーフィンを楽しんでいる人がいましたよ。
明日は雨みたいです。