2010/05/14 第71回黒船祭・花火大会を見に行ってきました♪

100514fireworks01 今日から3日間行われる下田市最大のイベント「黒船祭」が始まりました。

毎年初日の金曜日には花火大会が行われます。

今日は夕食を召し上がるお客様がいらっしゃったのですが、そのお客様も花火を見に行かれるので、少し早めの夕食にして、その食事の時間が終わった後でみんなで出かけてきました。(朱里は友達と夕方から下田に遊びに行っちゃいましたので家族4人ですが。)

下田の港の駐車場に着き、入り口を入りかけたところで私の携帯が鳴った。

「もしもし、桜家さん? 私○○タクシーのものですが、お宅のお客さんが忘れ物をしちゃって。 今玄関にいるんですよ。」

「えっ?お客さんが忘れ物を取りに来たんですか?」

そのお客様というのは、今日の夕方、横須賀の米軍基地から来られたアメリカ人のご夫婦で、夜の7時頃に花火を見に下田にバスで行かれたはずなのですが、なんか大切なものを取りに戻ってきたのだろうか?・・・

「いやいや、そうじゃなくって、忘れ物を届けに来たんですよ。」

「えっ、わざわざ届けに来てくれたんですか?」

「そうなんですよ。 実はねぇ、その外国人のお客さんの後にねぇ、別のお客さんを乗せたら、忘れ物があるって言うんですよ。」

どうやら夕方駅からタクシーで桜家に来た時に、後部座席に忘れ物をしたらしい。

「ちょっと待って。 困ったなぁ、今下田に来ちゃってるんですけど。 運転手さん、今からどこへ行くんですか? 営業所に戻る?」

「いや、これから駅に戻りますが。」

「分かりました。 それじゃぁ、駅に取りに行きますので。」

「そうですか。 これから白浜を出ますので、駅には10分後ぐらいに着きます。 黒い車ですからね。」

100514fireworks02せっかく駐車料を払って駐車したところなのに、仕方ない、私だけ駅に行くことにした。

「ちょっと駅まで行かなくちゃいけなくなったから、みんなは先に花火のところに行っていて。 後で行くから。」

若女将と子供達にそう言って、駐車係の人にあとで戻ってくる旨を伝え、駅へ急いだ。

時計を見ると、もうすでに7時45分。

花火は8時15分からなんですよ。 急がなくちゃ。

駅に着いて、タクシー乗り場へ行くと、ほどなくしてそれっぽい黒いタクシーがやってきた。

「運転手さん、桜家ですけど。」

「あぁ、良かった。 これなんですけどね。 中に写真があるでしょ? 間違いないと思うんですけど。」

その忘れ物というのは、カード類を入れるパスのようなもので、中には横須賀の基地で使っていそうな写真付きのIDカードや現金、それになんとクレジットカードも入っていた。

その写真を見ると、間違いない、うちのお客さんだ。

 早速お客様の携帯に電話をしたが、出てくれない。

「それでは、お預かりしていきます。 間違いなくお渡ししますので。」

と運転手さんと別れ、港へ急いで戻った。

「急がないと駐車場に入れなくなる!」

100514fireworks03そうなんです。 下田の港付近は8時過ぎから車の乗り入れが出来なくなるんですよ。

で、港への交差点まで来て曲がろうとウィンカーを出したら、そこにいた警察官が両手で”ばってん”をしてる。

「えっ、なに? それってダメってこと?」

がーん、間に合わなかったじゃん。

せっかく駐車料を500円も払ったのにぃ。

それはいいとしても、さて、どこに行く? どこで見る?

仕方なく、そのまま白浜方面へ走り、柿崎のところで弁天島の方へ。

良い場所を探して走るのですが、なかなか良い所がなくて、探していたら、いつのまにか須崎まで来てしまった。

須崎の恵比須島に行くと、下田の港の外に停泊している海上自衛隊の船がすぐ近くに見えた。(写真一枚目)

さてどうする?

時間はもう8時25分。

しょうがない、花火が終わるまでどこかウロウロ車で走ってるか。

と、また来た道を戻る。

100514fireworks04すると、港の一番端っこの「ハリスの小径」付近にたくさんの車が路上駐車していた。

「そうか、ここに停めて見に行くか。」

というわけで、そこで車を降りて、一人で見ることに。

時間は、もう残り10分しかなかった。

でも、最後の見せ場のフィナーレを写真に撮ることができたので、まぁよしとしよう。

さて、花火も終わり、若女将と携帯で連絡を取ってから待ち合わせて、みんなを車に乗せて帰ってきました。

桜家に戻って遅い夕食を食べていたら、どうやらそのお客様が戻ってきたらしい。

「お帰りなさい。 はい、お部屋の鍵です。 それから一つお渡しするものがあるのですが。」

というと、きょとんとした目で私を見るお客様。

「これ何でしょ?」

と、例の忘れ物を差し出したら、ものすごく驚いて、

「これどこにあったの?」

と当の本人の奥様。

「タクシーの中に落ちていたみたいですよ。 運転手さんが届けてくれたんです。」

というと、とっても喜んでくれました。 たぶん大事なものだったはずです。

そのお二人、部屋に戻りながら、

「これを落とすなんて、信じられない。」

と同じ事を何度も言ってました。

 

日本のタクシーの運転手さんって、親切でしょ?

これが海外なら、現金だけ抜き取ってあとはポイ、なんてことだってありうるんですから。

・・・なぁんて、明日の朝ごはんの時に言ってみようかな?

いえいえ、そんなことは言いませんけどね。

おしまい。^O^

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