奥様方、お母様方、そういうことってありますよねぇ。
私、若旦那は桜家の「主夫」なので、私達家族の夕食の準備は私の担当です。
このところいろいろあったので、今日は何だか食事を作る気になれない。
さて、どうするか。 手間をかけるのは面倒だから、簡単に出来るものがいいなぁ。
ボーっと考えていたらひらめいた!
「そうだ、お茶漬けにしよう。」・・・
実は、桜家の先代のオーナーは元は鎌倉の割烹の板前だったので、時々割烹風のお茶漬けを作ってくれたものです。
「よし、うちにある材料でお茶漬けを作るか。」
という訳で、早速冷蔵庫の中を見る。
このあいだ買ったアジの干物があるし、梅干し、昆布の佃煮、なめたけ、あとは庭から三つ葉を取ってくれば完璧じゃん。
材料を用意しながら、鰹のダシをとる。 塩と薄口で味をつけ、海苔を刻んで。
「そうだ、おかきを砕いて入れれば、もっと美味しいかも。」
こうしてお茶漬けの出来あがり。
「味はどうだ?」と聞くと、「Good !」という朱里の返事。
食べてみると、ピリリと効いたわさびと鰹のだしの香り、そして干物や梅干が微妙なバランスを醸し出す。
おぉ、美味いじゃん。
お茶漬けのだしを飲もうとお皿を両手で抱え、上に持ち上げたところで、頭の上からご飯ごとジャバ~。
あ~あ、額にご飯粒をたくさんつけちゃって。
そんなに美味しかったぁ?
今日は簡単な晩御飯で済まそうと思っていたのに、作り始めたら結局、小一時間かかっちゃった。
なんだかんだ言って、やり始めると凝っちゃうんですよねぇ。