「おさんぽ、いく！」

これは、勇輝が一日に一回は口にするセリフです。

勇輝の言う「おさんぽ」とは、外を歩くことではなく、外に出て遊ぶことなんですね。　いつの頃からか、表のテラスとかで遊ぶことをこう呼ぶようになったのですが。

夏も繁忙期を向かえ、連日忙しくしている桜家さんですが、そのため、私や若女将が勇輝を外に連れて行くことが出来ず、お姉ちゃんたちが夏休みに入ってからは時々お願いして一緒に遊んでもらっていたのです。

ところが、さすがのお姉ちゃんたちも毎日は付き合いきれず、ここ数日は一日中家の中に閉じこもりっきりの勇輝。

なので、「おさんぽ、いく！」のセリフが出てくるのです。・・・

　

　

なんとか海に泳ぎに連れて行ってあげたいけどなぁ、と思っていたところ、今日は昨日から団体のお客様が全館貸し切りで泊まられているということもあり、昼間少し余裕があったので、勇輝と光里と、そして近所の光里の友達と一緒に泳ぎに行くことにしました。

海に行ってみると、めちゃくちゃ良いお天気のせいか、パラソルがすごくたくさん立ち並んでいました。

早速、光里は友達と水の中へ。

私も勇輝と海で遊ぼうと思ったのですが、

「ぼく、いかないもん！」

というので、しかたなく砂遊びをすることに。

持ってきたスコップやシャベルに、小さなバケツに汲んできた水で延々と一人遊びをする勇輝。

それにしても、日差しがきつい。

炎天下の下でずっと遊んでいるとひっくり返りそうになるので、パラソルを立て、その下で砂遊びをしました。

で、しばら～く、遊んでいたら、だんだん潮が満ちてきて、私たちがいるところまで、波が来るようになりました。

すると、その波に足を入れた勇輝、今度は波打ち際の水の中で走り回って遊び始めた。

私に無理やり連れて行かれるのは嫌だけど、自分から興味を持つと熱中するんですねぇ。

寄せてくる波の水の中を走り回ったり、波が引くときは追いかけていったり・・・これまた延々と同じ事を繰り返すのですが、本人はめちゃくちゃ楽しいらしい♪

 

そうこうしているうちに、あっという間に２時間半が過ぎた。

「そろそろ、帰るぞ！　お父さん、仕事があるから。」

楽しく遊んでいる子供たちにはかわいそうだけど、帰りの支度を始める。

荷物をまとめ、桜家さんへの帰りの坂道を歩いていると、

「あ～あ、楽しかった！」

と、ほとんどずっと海の中で友達と遊んでいた光里。

勇輝も、

「たのしかったね、海♪　またいきた～い！」

と、二人とも大満足の様子。

ほんのわずかな時間だったけど、海に行けて良かったね♪

ＰＳ　今日はカメラは持っていかなかったので、携帯で撮りました。　せっかく天気が良くて、海がものすごくきれいだったのに、携帯のカメラではこんな写真しか撮れず、本当に残念です。